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NHK「サイエンスZERO」で取り上げられ注目されているガンの新薬「ニボルマブ」
2015年度中には肺がんへの使用が認可される見込みであり、ガンの治療薬としてまた一歩前進する。
その薬価と効果を検証してみた
ニボルマブを保険適用外の場合、薬価は年間「1,500万円」
現在では、厚生労働省からニボルマブが認可されておらず、使用する場合は実費負担になる。
つまりは、通常の保険適用内であれば「3割負担」ではあるが、実費負担であれば10割負担となる。
ガンの治療薬は高額であり、ニボルマブの場合、
20mg:約15万円
100mg:約73万円
となっている。治療で使う場合、1kgあたり3mgとされているので、体重が60kgの人の場合、1回で必要な量は「180mg」
その治療費は「約120万円」となる。さらに1度の治療だけでなく、複数回使用するためその治療費は膨大になることは間違いないだろう。
だが、保険が適用されると3割負担となるので約36万円で済むことになる。
それでもかなり高額である。
では、その効果はどうなのか。ニボルマブを開発した「小野薬品工業」の発表によると、
・欧米で標準治療薬となっている「イピリムマブ」と「ニボルマブ」を併用した結果53%の人に効果が見られた
・14.5%の人が3ヶ月以内に腫瘍が縮小した
・26%の人が症状が進行せず安定した
という結果が得られている。
特に有益なのが「難治性非小細胞肺がんの人」にも腫瘍の縮小効果があると判明し、更に副作用も通常の治療薬に比べて少ないため、メリットが多いということが期待されている。
また、点滴で体内へ直接入れるため、手術を必要せず治療もできることが患者への負担が少ないということで注目されている。
しかしながら、デメリットもある。それはニボルマブが効く人と効かない人で二極化することである。
最近の研究でこの薬が効かない人は、どうやらがんを攻撃する免疫細胞そのものが、がんの周りに集まってきていないことがわかってきました。
そこでいろいろな方法を用いて免疫細胞をがんに集めてからニボルマブを使うという併用療法の臨床試験が米国を中心に始められています。
(慶應大学医学部先端医科学研究所所長 河上裕教授)【引用:6月6日 週刊現代】
ということである。
だが、がん治療薬として新しい道が開けたことは確かであり、iPS細胞や再生技術はここ数年で飛躍的進化をもたらしていることは間違いないだろう。
そのため、いつか人類は全ての病気を克服できると信じている。
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抗がん剤の副作用について
抗がん剤の副作用としてあげられるのが、
・髪の毛が抜ける
・吐き気
・痛み
など辛いものばかりである。
しかしながら、ニボルマブは所謂「抗がん剤の副作用」がないといことも注目ポイントとしてあげられ、より患者へ負担がないものになっている。
更に通常の抗がん剤は、定期的に治療を受けたり、がん細胞が免疫をつけて新しい抗がん剤に変える必要があるが、ニボルマブに関しては一旦使うと数年以上効果が持続するという研究結果も出ており、人類がガンを克服する重要な一歩になると期待されている。
そもそも、抗がん剤はなぜあのような副作用が出るのか。
抗がん剤の特徴は、がん細胞を死滅させることが目的ではあるが、通常細胞とがん細胞の判断基準が難しく「早く増殖する細胞に対して抗がん剤が効く」ようになっている。
そのため、正常な細胞にも影響があり、それが副作用として現れているということになる。
つまりは、抗がん剤の副作用が出た場合、がん細胞へ影響があるという解釈に繋がるだろう。
では、いつまで抗がん剤の副作用が続くかということになるが、個人差はあるが数週間で回復する人も少なくない。
しかしながら、手足のしびれなどで数ヶ月から数年以上、副作用に悩む人がいるのも事実である。
現代の医療では、副作用を軽減する薬や手段も日進月歩で進んでおり、昔に比べると負担が少なくなっているのも事実である。
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